自然界で一番問題となるのが餌の問題です。飼育下では高たんぱくゼリー等産卵に必要な栄養を十分に摂取できますが、自然界ではクヌギやコナラ、ミズナラ等の樹液が餌場となります。広大な広葉樹林帯でも樹液の出ている木はボクトウガ等によって刺激を受けたほんの一部になります。そういった餌場はカブトムシ、カナブン、他のクワガタとの競合になりクワガタ♀が必ずしも十分な栄養を摂取できるとは限りません。よって産卵数も飼育下よりずっと下がる事が考えられます。次に餌となる朽木の数です。オオクワガタの場合幼虫の食い進む規模から考えて、比較的大きなカワラタケ等で腐朽した立ち枯れや部分枯れに産卵する事になります。そうなるとオオクワガタにとって理想となる産卵場所が絶対的に少ないのではないかと思われます。事実シイタケのホダ木の廃材があってもオオクワガタの幼虫に遭遇した事はありません。3番目に外敵の存在です。運よく幼虫になってもキツツキ、寄生蜂、カミキリムシの幼虫に食われてしまったり、最大の敵である人間によって住処兼餌毎掘り出されてしまったりする為、成虫として自然界に残る数は少なくなってしまうのだと思います。成虫に関しては、コクワガタ、ヒラタクワガタと違い完全に近い夜行性なのと非常に臆病なのですぐ洞に隠れてしまって見つけ辛い事も一因だと思います。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーカワラタケ等で腐朽したを追加。一番良いのは青カワラタケらしいですが、見たことありません。
|